特殊外来のご案内

汗外来

曜日・時間 担当医 対象疾患
毎週木曜日 午前
第1,3火曜日 午後
大内 健嗣

腋窩多汗症
腋臭症(ワキガ)
腋窩以外の多汗症(手掌・足底など)

対象疾患

腋窩多汗症
腋臭症(ワキガ)
腋窩以外の多汗症(手掌・足底など)

腋窩多汗症と腋臭症について

ワキの下は身体の中でも汗腺(汗をつくる組織)と皮脂腺(皮脂をつくる組織)が発達した場所です。日常生活に支障をきたす程の大量の発汗を生じる状態が「腋窩多汗症」と定義されます。腋窩多汗症に腋臭症(ワキガ)が合併することがあります。汗腺から多量の汗が分泌され、通気性の悪さから脇が湿潤環境になることにより表在細菌が増殖し、増殖した細菌が汗を分解することにより臭いを発すると考えられます。

ミラドライとは?(切らないわき汗治療器)

マイクロ波治療機器(ミラドライ®)は皮膚を切開することなく、皮膚の表面からマイクロ波を照射し、汗腺を熱損傷させて、汗腺を破壊する装置です。汗腺を焼灼・凝固させることで、長期的に効果が持続すると考えられています。国内では2018年に腋窩多汗症治療に国内医療承認を取得しています。
皮膚にマイクロ波を照射すると、細胞内の水分子が振動することで熱が発生します(図1)。また、皮下組織が真皮と異なる伝導性・誘電率を持つため、マイクロ波が皮下組織で反射します(図2)。これにより、汗腺が存在する真皮深層から皮下組織浅層に温度の高いヒートゾーンを形成し、汗腺を焼灼・凝固します(図3)。同時に、皮膚表面を吸引しながら冷却することにより、ヒートゾーンを真皮と皮下組織の境界付近にとどめ、さらには表皮に向かう熱伝導の影響を抑え、表皮や真皮の熱損傷を防ぎます。

慶應病院でのミラドライ治療

全国の大学病院で最も早くミラドライを導入しており、長期の治療実績があります。処置は日帰りで、治療の所要時間は約3時間です。局所麻酔注射から施術、アフターケアまで医師(皮膚科専門医)が対応します。治療後、1週間後および1ヶ月後に再来していただきます。

治療をご希望の場合

初診は火曜日午後・火曜日午前・水曜日午前・木曜日午前に大内健嗣が担当します。初診外来後に再診いただく木曜日午前または火曜日午後の汗外来で、ミラドライの実際の施術を行います。

費用

保険診療ではなく自費診療となります。
施術費・麻酔料・術後料金 34~35万