常勤スタッフ

大内 健嗣

Takeshi Ouchi

慶應義塾大学医学部皮膚科 助教, 博士(医学)

略歴/専門/資格

略歴

2003年
慶應義塾大学医学部 卒業
2003年
慶應義塾大学医学部皮膚科 研修医
2005年
静岡市立清水病院 皮膚科
2008年
慶應義塾大学医学部皮膚科 助教
2011年
北里研究所病院 皮膚科
2011年
米国国立衛生研究所 (NIH) 訪問研究員
2014年
日本学術振興会 海外特別研究員(NIH)
2015年
慶應義塾大学医学部皮膚科 助教

専門

臨床領域
皮膚全般、レーザー治療
研究領域
皮膚免疫学、細胞生物学

資格

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医

受賞歴

2004年
Award for an Outstanding Poster Presentation, The 103th Annual Meeting of the Japanese Dermatological Association
2011年
Award for an Outstanding Poster Presentation, The 41st Annual European Society for Dermatological Research Meeting
2012年
13th Galderma Award, The 37th Annual Meeting of the Japanese Society for Investigative Dermatology, 2013

学会活動

日本皮膚科学会
日本研究皮膚科学会
日本美容皮膚科学会

活動紹介

医学部卒業後、慶應義塾大学および静岡市立清水病院にて皮膚科医として臨床経験を積み、2008年に大学病院に帰室した。関連病院勤務中に経験した色素病変疾患がレーザー治療で劇的に改善したことをきっかけに、レーザー治療を積極的に学び治療に活かしてきた。またアジア人に比較的よくみられる後天性真皮メラノサイトーシスの診断困難例を報告し、レーザー治療の有効性を確認した(Clin Exp Dermatol 2016)。医療レーザー脱毛に関する知見も深め、医学的に安全な脱毛についてメディアで啓蒙活動を行なった(NHKあさイチ『40代からのムダ毛のつきあい方』2019年6月26日)。慶應義塾大学病院では留学期間を挟み、レーザー外来の主任を計8年務めるとともに、日本皮膚科学会認定美容皮膚科・レーザー指導専門医を取得し、後進の指導にあたっている。レーザー治療を活かし、皮膚疾患を可能な限り綺麗に治すべく日々研鑽を積んでいる。

研究成果/論文

研究成果

米国国立衛生研究所(NIH)主任研究員である永尾圭介専任講師(当時)の下、皮膚ランゲルハンス細胞の研究を開始した。この研究は、ランゲルハンス細胞の皮膚タイトジャンクション存在下で誘導する経皮的液性免疫機構を明らかにした。すなわち、皮膚の表面には多くの常在細菌が存在し、ときに強い病原性を示すことがあるが、ランゲルハンス細胞は皮膚タイトジャンクションを壊すことなく、日頃から細菌由来抗原を獲得し、病原性抗原が生体内に入る前から先制防御的に抗原特異的な液性免疫を誘導していることを証明した(J Exp Med 2011)。2011年米国国立衛生研究所 (NIH)、Dermatology Branchに留学し、Dr. Mark C. Udeyの指導の下、ランゲルハンス細胞および上皮組織に高発現するEpithelial Cell Adhesion Molecule(EpCAM)の機能解析に携わった。この研究ではEpCAMがランゲルハンス細胞の移動性を制御し、経皮的液性免疫機構に関与することを証明した(J Invest Dermatol 2016)。またEpCAMを特異的に欠損する腸管上皮オルガノイドを作成し、EpCAMが腸管上皮の幹細胞の維持ならびに上皮細胞の統合性を保つのに重要な役割を果たすことを報告した(Cells 2021)。

代表的な論文

  • Ouchi T, Kubo A, Yokouchi M, Adachi T, Kobayashi T, Kitashima DY, Fujii H, Clausen BE, Koyasu S, Amagai M, Nagao K. Langerhans cell antigen capture through tight junctions confers preemptive immunity in experimental staphylococcal scalded skin syndrome. J Exp Med 208: 2607-2613, 2011

    Pubmed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22143886/

  • Ouchi T, Nakato G, Udey MC. EpCAM Expressed by Murine Epidermal Langerhans Cells Modulates Immunization to an Epicutaneously Applied Protein Antigen. J Invest Dermatol 136: 1627-1635, 2016

    Pubmed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27106675/

  • Ouchi T, Morimura S, Dow LE, Miyoshi H, Udey MC. EpCAM (CD326) Regulates Intestinal Epithelial Integrity and Stem Cells via Rho-Associated Kinase. Cells 10: 256, 2021

    Pubmed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33525555/

  • Ouchi T, Ishii K, Nishikawa T, Ishiko A. Acquired dermal melanocytosis of the face and extremities. Clin Exp Dermatol 41: 643-647, 2016

    Pubmed: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27338120/