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海老原 全

海老原 全

海老原 全 Tamotsu Ebihara
慶應義塾大学医学部准教授、医学博士

略歴

1986年

慶應義塾大学医学部卒業

1986年

慶應義塾大学医学部皮膚科研修医

1988年

清水市立清水総合病院皮膚科

1990年

東京電力病院皮膚科

1991年

慶應義塾大学医学部皮膚科助手

1996年

東京都済生会中央病院皮膚科医長

2005年

慶應義塾大学医学部皮膚科専任講師

2010年

慶應義塾大学医学部皮膚科准教授

雑誌編集委員

日本臨床皮膚科医会編集委員(副委員長)

学会活動

日本皮膚科学会代議員
日本皮膚アレルギー学会・接触皮膚炎学会評議員
日本香粧品学会評議員

専門

臨床領域・・・皮膚全般、アレルギー性疾患、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、色素性皮膚疾患
研究領域・・・皮膚アレルギー学

主な研究成果

 接触皮膚炎のアレルゲンの解析・パッチテスト試薬の開発、色素性疾患治療薬の開発を行ってきた。(Clinics in Dermatology 1997), (Environmental Dermatology 2003), (Cosmeceuticals 2000)

 近年はアトピー性皮膚炎の臨床研究に携わってきた。主としてアトピー性皮膚炎のバリア機能障害に関係するフィラグリンの遺伝子変異に注目し、アトピー性皮膚炎外来受診患者約250人に関して、国内で報告されている8種類のフィラグリン機能喪失変異の有無を確認する解析系を確立し(J Dermatol Sci 2008)、変異の有無と臨床的特徴に関する解析を行った(現在論文準備中)。現在、臨床的に類似の特徴を有する患者を抽出し、その皮膚バリア関連200遺伝子を網羅的に解読することで、新たなアトピー性皮膚炎原因遺伝子の同定をめざしている。

 アトピープロジェクトの一員である川崎がフィラグリンを遺伝的に完全に欠損するマウスを世界に先駆けて作成し(Kawasaki,et al. J Allergy Clin Immunol 2012)、フィラグリンの機能喪失に関連する角層バリア機能異常の詳細やそれにより生じるアトピー疾患発症過程の解明をめざした研究を行っている。これらの基礎的研究の結果が新しい治療や予防法の開発にもつながるように、臨床分野との連携をとっている。

 さらに、アトピー性皮膚炎診療における患者教育の重要性にも注目し、その臨床効果についても報告した(第62回日本アレルギー学会秋期学術大会(2012)にて報告.現在論文準備中)。アトピー教室(病気の考え方や治療法の実際、日常生活上の留意点など、アトピー性皮膚炎に関する一般的な知識を身につける)、アトピーセミナー(アトピー性皮膚炎に関する最新の知見や治療法の紹介、当科アトピー性皮膚炎外来の治療成績や研究内容の患者へのフィードバックの場)、アトピー患者教育用テキスト、アトピー個別指導外来など、患者教育用コンテンツの充実を図り、一定の成果をあげているが、さらにより効果のある患者教育システムの確立をめざしている。アトピー性皮膚炎患者における皮膚細菌叢の網羅的解析や皮膚表面構造のコンピュータ画像解析に基づく皮膚バリア機能評価法開発の試みも現在進行中である。

資格

皮膚科専門医、皮膚科指導医

代表的な論文

  1. Sasaki T, Kudoh J, Ebihara T, Shiohama A, Asakawa S, Shimizu A, Takayanagi A, Dekio I, Sadahira C, Amagai M, and Shimizu N.
    Sequence analysis of filaggrin gene by novel shotgun method in Japanese atopic dermatitis.
    J Dermatol Sci 51(2): 113-120, 2008.
  2. Matsui T, Miyamoto K, Kubo A, Kawasaki H, Ebihara T, Hata K, Tanahashi S, Ichinose S, Imoto I, Inazawa J, Kudoh J, Amagai M
    SASPase regulates stratum corneum hydration through profilaggrin-to-filaggrin processing
    EMBO Mol Med 3, 1-15, 2011
  3. Kamo M, Ohyama M, Kosaki K, Amagai M, Ebihara T, Nakayama J, Ishiko A
    Ichthyosis follicularis, alopecia, and photophobia syndrome: a case report and a pathological insight into pilosebaceaous anomaly
    Am J Dermatopathol , 33(4): 403- 406, 2011
  4. Hidehisa Saeki, Tomomitsu Hirota, Hidemi Nakagawa, Yuichiro Tsunemi, Toyoaki Kato, Sayaka Shibata, Makoto Sugaya, Shinichi Sato, Satoru Doi, Akihiko Miyatake, Kouji Ebe, Emiko Noguchi, Tamotsu Ebihara, Masayuki Amagai, Hitokazu Esaki, Satoshi Takeuchi, Masutaka Furue,Yusuke Nakamura, Mayumi Tamari
    Genetic polymorphisms in the IL22 gene are associated with psoriasis vulgaris in a Japanese population
    J Dermatol Sci 71: 148-150, 2013