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難治性爪疾患克服プロジェクト

研究目的

 近年広く行われるようになった巻き爪に対するワイヤーを用いた矯正治療は、爪の彎曲による変形や随伴する痛みに悩んでいた患者さんにとっては福音となったが、原因療法ではなく対症療法であるため再発率が非常に高い。さらに、一般的に行われている手法では、爪の彎曲が改善されるまでに数週間かかることや、それにもかかわらず中途半端な矯正効果しか得られないことが多いのが現状である。したがって、本プロジェクトは巻き爪をはじめとした難治性の爪変形を克服するための新規治療法の開発を目的とする。

研究概要

 慶應義塾大学病院皮膚科で開設している爪(専門)外来において、爪軟化剤と彎曲矯正器具を組み合わせた巻き爪の新しい治療法の開発に向けた臨床研究を行っている。ワイヤーを用いた彎曲矯正治療は、一般的な手法では矯正までに数週間かかることから即効性は期待できず、また爪の先端の彎曲は一時的に改善されるものの、爪甲近位の彎曲には治療効果が及ばないことが多いため、再発率が非常に高い。臨床試験の中で行われている手法では、爪甲を軟化させる外用剤を使用した上で、爪甲全体に矯正力がまんべんなく伝わる矯正器具を留置し、短時間(数日内)に爪甲の彎曲を正常に戻すことを可能にするものである。この手法の安全性、有効性、さらには長期予後について現在調べているところである。