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皮膚悪性腫瘍克服プロジェクト

悪性黒色腫(メラノーマ)

 悪性黒色腫(メラノーマ)は、早期に発見して治療を行っても、リンパ節や全身 に転移を来たす確率が高く、いったん転移を生じた場合には根治させることは非常に困難です。病期分類に基づいた標準的な治療法として、原発巣の外科的拡大切除、所属リンパ節郭清、化学療法などが行われることが一般的ですが、リンパ節や全身に転移を有する進行悪性黒色腫における効果は限定的と言わざるを得ません。新規の薬剤と抗CTLA-4抗体やBRAF阻害薬などの治験が実施されていますが、それらの治療薬により治癒が得られる割合は決して多くなく、効果的な新しい治療法の開発が期待されています。 以前より、悪性黒色腫においては免疫療法が効果的である症例がしばしば報告されており、様々な方法による免疫療法が開発されています。中でも、転移巣などに浸潤しているTリンパ球を体外で培養し、全身放射線照射と抗癌剤、生物学的製剤 (インターロイキン2)を併用する免疫療法は、すでに米国NCIにて臨床試験として行われ、実際に抗腫瘍効果が示されました。

 慶應義塾大学病院では「進行期悪性黒色腫に対する骨髄非破壊的前処置および低用量IL-2併用の短期培養抗腫瘍自己リンパ球輸注療法のfeasibility試験」を実施しました。私たちは、臨床試験を通じて得られたデータを解析し、日本人に適したより効果的かつ効率的な免疫療法の確立を目指しています。

 なお、2011年11月より実施していた「進行期悪性黒色腫に対するカルボプラチン・パクリタキセル併用ペプチドパルス樹状細胞ワクチン療法の第I/II相臨床試験 (DC7)」については、募集を終了しており、結果を解析中です。

 現在、悪性黒色腫(転移のある患者さん)に対する医師主導治験を実施中です。

皮膚T細胞性リンパ腫(菌状息肉症など)

 現在、岡山大学を実施責任施設として臨床研究「皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)患者に対する紫外線療法(PUVA, NB-UVB)とボリノスタット併用療法の検討」 を実施しておりましたが、2014年10月を以て終了いたしました。
 その他、実際の治療においては様々な治療を行っております。
・外用療法、光線療法
・局所放射線療法、TSEB
・内服化学療法(メトトレキセート、VP-16、ボリノスタット)
・点滴化学療法(Mogamulizumab、GEM、liposomal-DXR、Fludarabine、CHOP)

乳房外パジェット病

・国内外で初となる、HER2阻害薬を用いた臨床試験を実施しております。
 先進医療Bとして実施しております。

その他

・KOMPASを通じ、皮膚悪性腫瘍に関する情報発信に努めております。